“R”の刻印こそがサーキット由来のあかし。
搭載されているのは最高峰のレースで磨かれたハイテクノロジー。
RS10 のアグレッシブなトレッドパタンはそのままに、リアタイヤに世界最高峰の2 輪レース直系の“GP-BELT” 構造を採用しました。
スポーツ走行性能をさらに高め、グリップ性能、旋回性能、高速安定性はもちろん、コーナー立ち上がりでの圧倒的な加速感を実現しました。
【こんなお客様におすすめ】
・サーキット走行をメインに楽しまれるお客様に。
・サーキットでのラップタイムを短縮したいお客様に。
適切な車両セッティング、温度管理と空気圧管理ができるお客様に。
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RS10をベースにして、更にサーキット走行性能を追求したタイヤです。
RS10よりグリップ性能を重視したゴムを採用し、リアにはMotoGPテクノロジー※ 1によって開発されたGPベルト※ 2を採用しています。
※ 1:MotoGPテクノロジー:極限の領域で走行するMotoGPにおいて培われた技術の総称。
※ 2:GPベルト:タイヤと路面との接地面における接地圧を均一に近づけることができ、高いグリップ性能に貢献。
【ウェビックスタッフによるユーザーインプレッション】場所:筑波サーキット コース1000/2000
日付:2015年4月16日(木)
天候:晴れ
路面:ドライ
■RS10 Type-R
・試乗車両:YZF-R1
・試乗コース:筑波コース1000/2000
・空気圧:フロント2.1 リア2.3
まずはYZF-R1+コース1000の組み合わせで試乗。全体的にタイヤに柔らかさは感じない。S20EVOに似たようなゴツゴツ感の方が体に伝わってきた。
だが走り出して数周もするとその印象は大きく変わり、路面の動き、バイクの動きを丁寧に伝えてきているのだということが分かる。
GSX-R1000+R10の組み合わせでは若干腰砕けのように感じた部分も、剛性感の中にもグリップしている感覚があり、落ち着いているように感じられた。
アクセルを開けるとしっかりと路面を捉えて前進していく。ただコース1000では速度域が低く、剛性感以外でRS10との大きな違いは感じられなかった。
コース2000になると、一変してその真価を発揮。タイヤを構成しているベルトが1枚多いことから、剛性が高くなっていることの効果が随所に現れ、なおかつバンク中に接地面積が増えたときの接地面中心部の空洞化を防いでいるのだという。
フロントタイヤの安定感も抜群で、低速コーナーでも安心して倒しこむことができ切り返しが重すぎることもなく、最終コーナーで140km/h程度からノーブレーキでも安心して倒し込める安定感・グリップ力は、公道用タイヤとは思えない。
最終コーナー立ち上がりでも、アクセルを開ければ曲がりつつしっかりと加速し、思い描いたラインで走っていく。膨らむということはほぼない。
グリップ力は間違いなく公道最強クラスにあり、同クラスのタイヤに勝るとも劣らない。公道も走るが、サーキットに良くいくライダーには持って来いのタイヤ。
春の陽気に誘われる気温だったが、タイヤウォーマーはほぼ必要が無いところもメリットだろう。
今回はRS10 TYPE-Rの開発担当者の方に色々とお伺いすることが出来た。
写真はブリヂストン開発担当者3名と、テイストオブツクバで優勝経験のある弊社スタッフ。
開発のお話はなかなか面白く、滅多にない機会なのでお時間を割いて頂いて根掘り葉掘り聞いてしまった…。
【所感】
筆者は普段は保安部品を取り外したレーサーYZF-R1に乗っているため、R1の車両性能は知っている。試乗車両にR1が多いのは有難かった。
なんといっても、どのタイヤもそれぞれに合ったユーザーにはお薦めのタイヤだというのを再度実感した。
開発者の方が仰られていた通り、他社に負けない性能でなければ販売しないというのは本当だろう。
実際、RS10 TYPE-Rの開発時には50種類もの試作を作り、その上テストを行ったオートポリスでのタイムはRS10より2.5秒も速いというのだから驚きだ。
そのテストも国内だけではなく海外のサーキットで契約ライダーに走らせているという。
最近このクラスのタイヤは海外勢に押され気味だが、ウェビックユーザーの方には是非一度履いてみてほしい!