強化正時鏈條 219KZ

【素材／材質】高張力クロモリ

【サイズ】
ピッチ：7.774
内幅：4.76
ピン全長：12.5

●空冷Zシリーズ専用設計のため、ノーマルチェーンテンショナーやアイドラーに優しく破損しにくい形状となっております。
●現在の優れた高張力クロモリ材使用。高強度でたわみにくいため、バルブタイミングが狂いにくいです。
●ハイレスポンスエンジンにおいて、強度・耐久ともに高い信頼性を発揮します。

カムチェーンの構造と、219KZのメリット -何故今RK219KZが必要だったのか？-

構造上4サイクルエンジンは、混合ガスを吸い込み、圧縮、廃棄を司る「動弁系」と呼ばれるユニットが、性格付けを決定します。
つまり、バルブがどのように開き、閉じるのか、どれくらい開くのかが大事で、それ(バルブタイミング)を決めるのがカムシャフトです。
スタンダードエンジンの場合は、出力が低く、全てにおいて余裕が有り、若干のタイミングズレが有っても差異を感じにくいですが、圧縮が高くなる形状のピストンや、ハイリフトのカム(ハイリフトにすると、バルブが大きく開き、ガソリンをたくさん吸い込む事が出来ます)を使用して組み付けたエンジンは、バルブが大きく動く分、わずかなタイミングのズレでピストンとバルブが当たってしまう事があり、回転数の管理やカムタイミングが適正であるかの管理を頻繁に要します。その究極がレーシングエンジンという事になります。

旧空冷Zエンジンの場合、単純に強度が高いという理由で、形状が違う同サイズのカムチェーンを入れてしまうと、カムチェーンが遊ばないようにチェーンの動きを規制しているテンショナーユニットが破損するため、形状を変えることが出来ません。

それらの理由で今までは強度が強いカムチェーンに替えられませんでしたが、RK219KZは、最新のテクノロジーを駆使して生み出された最強の鋼材を使用する事で、ノーマルチェーンとほぼ同様のコンパクトな外寸法となり、テンショナーに悪影響を与えず、耐久性と強度を約20％アップすることに成功しました。
そして、現在チューニングZエンジンで使用されるハイカムと強化バルブスプリングによる高い動弁系駆動不可と、鍛造高圧縮ピストンとハイカム、レーシングキャブレターによって共に生み出されるハイレスポンスに対し、RK 219KZは極めて堅牢に殆どしなることなくカムシャフトを駆動します。
つまり、ハイレスポンス下での「チェーンのしなり」によって発生する「バルブタイムングのズレ」が極めて少ないため、カムプロフィールをベストタイミングで伝達する、いわばチューニングパーツでもあるのです。

近年、テイストオブ筑波など、旧空冷エンジンをベースに性能を上げるシーンが多くなり、これら動弁系の管理にも関心が高まってきており、「良いカムチェーンを造って欲しい」という、多くのお客様のご要望にお応えして、満を持して発売いたします。

現在のテクノロジーを投入し、空冷Z専用として開発、最高の素材で造られたRK219KZが、Zの走りを変えます！